Think Pad 535 E/X |
外観が似ているので 535KF8 MF9 36J 70J を同時に紹介します |
Think Pad 535/E/X |
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標準仕様 | LCDサイズ | LCDタイプ | CPU | メモリ | HDD | 重量 | モデム |
標準/(MAX) | |||||||
535(KF8) | 10.4インチ | TFT SVGA | P120MHz | 8M/(40M) | 0.8G | 1.7Kg | 22.8K |
535(MF9) | 10.4インチ | TFT SVGA | P133MHz | 8M/(40M) | 1.08G | 1.7Kg | 22.8K |
535E(36J) | 10.4インチ | TFT SVGA | MMX150MHz | 16M/(72M) | 1.6G | 1.7Kg | 22.8K |
535X(70J) | 10.4インチ | TFT SVGA | MMX200MHz | 36M/(92M) | 3.2G | 1.7Kg | 56K |
Think Pad 535E 2606-36J
にて動作確認済みのHDD |
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HDD | IBM | DDLA-21620(1.6G 9.5mm 外穴) | 初期時に搭載品 |
IBM | DKLA-23240(3.2G 9.5mm 外穴) | ||
IBM | DKLA-206480(6.4G 9.5mm 外穴) | ||
余談ですが、IBMのHDDは 通電していない時単体で 振ると カチャカシャ 音がしますが異常ではありません。 特にDKLA-23240 や 535には通常取りつけませんが10G、12Gのも派手に音がしますし 動作時には結構騒音を発生します=>それが正常です。 |
特徴 |
・バランスの取れた素晴らしいマシンです 535Zも出して=>IBM ・私が一番欲しかったマシンでした ・Think Pad 230csより一回り大きくなった ・33600モデムへアップグレード可 ・マシンパワー、ディスプレイ等 現在(1999/08)もストレス無く使用可 ・HDDの交換は容易、しかも 外穴、内穴 どちらも搭載可能 12.7mm 12.5mm 9.5mm 8.45mm いずれもOK 素晴らしい事です。(他のメーカーさんも見習ってください) ・535Xは266までクロックアップできるらしい ・535EはFDDを認識しなくなる故障が多い(原因不明) ・LCDが真っ白と言う故障が多い 下段参照 ・LCDのヒンジもよくゆるくなる、ハンマーで締めれば(たたく)直る? |
その他の違い | ||||
535無印 (KF8) | 535無印 (MF9) | 535E (36J) | 535X (70J) | |
CPUファン | 無し(ヒートシンクのヒダ無し) | 無し(ヒートシンクのヒダ有り) | ファン有り | 無し(ヒートシンクのヒダ無し) |
LCDカバーの補強 | 無し | ← | ← | 有り |
下筐体 PCカードスロット下部 の補強(ハニカム状のリブ) |
無し | 有り | ← | ← |
バッテリ管理 | 10% 80% 100%の3段階 | ← | ← | 10%刻み |
逝ってしまったバッテリセルって? 先日分解した 全く充電しなくなったバッテリセル(単品1本の事)とは? |
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元気の無いバッテリセルとは、90分持つはずが10分しか持たないと言う事であり 正極のリチウムコバルタイトと 負極の炭素間のリチウムイオン移動が弱ってきた(劣化)と言う事です これは、充放電を繰り返せばいずれ劣化し、仕方が無い事でしょう。 しかし突然バッテリセルが充電しなくなる事があり プラス、マイナス間の電極の電位差が0V であり |
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安全第一に分解しましたので 随分汚く、ばらしてあります。 (負極側は分解せず) プラスの電極周辺は多くのパーツで構成されています。 パッキンとセパレータが多用されています
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圧力反応自己切断型ヒューズ (勝手に命名しました(^.^) 自己切断なのでヒューズは当たり前じゃん っていう突っ込みは受けつけません(^。^)) もちろん再生不可(復帰しません) 左が正常時(導通あり) 右が切断(破断)後 |
右の2枚の間にはセパレータがあり 絶縁されていて、 中心の部分で切断されており、 当然導通がありません。 左が正常時(導通あり) 右が切断(破断)後 |
左から 正極タブ (ガス抜きの為穴が4個空けてあります) パッキン? 圧力反応自己切断型ヒューズ(上) 圧力反応自己切断型ヒューズ(下) (切断後の物です) |
全く充電されない理由が判明しました。 (圧力反応自己切断型ヒューズ、安全弁、安全機構とも言うらしい) このパーツが物理的なヒューズになっています。 切断後は当然 正極と負極の電位差が0Vで抵抗値は無限大です。 |
なぜ切れるのか? |
過充電状態になると電池内部の温度が上昇し、電解液の分解によりガスが発生し、内圧が上昇するらしいです、 その時に圧力反応自己切断型ヒューズ(上)が押し上げられ、約1mm膨らみ、正極側(上方向)に中心部のみ移動します そして圧力反応自己切断型ヒューズ(下)とが引き離され(円形に切りこみの入った所が引き切られる) 回路を開き充電を出来なくする構造と推測されます。 これは、ガス圧の上昇による破裂、温度上昇による周囲の溶解、発火を防ぐ為と思われます。 |
ではどうすれば良いか? |
過充電が犯人ですから、「充電が終わったらバッテリパックを外す」 という事になりそうです。 しかし、その辺はバッテリセル内の充電管理回路で制御しているはずです |
結果 |
1、使い終わったらACアダプタを抜く (1番現実的) 2、充電が終わったらバッテリパックを外す(結構面倒だと思いますが、、、) 3、バッテリパック(PC本体)を購入時には、お祈りをしてから バッテリパック内のセルの特性が均質な物を購入する(^.^) |
最後に |
PONTAはバッテリの専門家では有りません、勝手に分解し推測をまとめて見ました 仕組み、専門用語、パーツの役割等間違っているかもしれません、 業界関係の方アドバイス等がありましたら、ご連絡お待ちしています。 その後、残る2パックもばらして見ましたが、計18本すべてのセルの圧力反応自己切断型ヒューズが動作していました、 やはり1本逝ってしまうと他の2本に1.5倍の負担が掛かりその2本が逝ったあと残る6本も逝ってしまうのでしょうか? 結局1パックも蘇生できませんでした(;_;) |
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